アルプスなど高い山々には雪が残るものの、里山の雪はすっかりと解け、いよいよトレッキングシーズンが到来!
日本3大美林の1つに数えられる、長野県上松町の「赤沢自然休養林」も4月29日から今年度の営業を開始しました。
そんな「赤沢自然休養林」を5月4日に訪れたときのことをご紹介します。
赤沢自然休養林とは
森林浴発祥の地
樹齢300年をこえる木曽ヒノキの森林を始め、アスナロ、こうやまき、ねづこ、さわらの木曽5木などの針葉樹を中心に、広葉樹なども点在する「赤沢自然休養林」。
全国65、長野県内10ある森林セラピー基地の1つで、「森林浴発祥の地」としても知られています。
園内には8つのトレッキングコースがあり、トロッコ列車や清流での水遊びも楽しめますよ!
アクセス
「赤沢自然休養林」は長野県南西部の木曽谷にある町、「上松町」南西部に位置しています。
高速道路は通っておらず、最寄りのI.Cから車で1時間20分~40分ほどかかります。
首都圏からは伊那I.C.が、名古屋方面からは中津川I.C.が、北陸方面からは塩尻I.Cが最寄りのI.C。
木曽福島駅や上松駅からバスで向かうこともできるそうですが、バスは2時間に1本程度しかでていないようなので、発着時間にはご注意を。
赤沢自然休養林で楽しめること
巨大滑り台
トロッコの発着駅から100mほどのところに全長45mもの巨大な滑り台が!
滑り口と降り口双方に、滑るようの布が設置されており、服が摩擦で擦り切れることなく、快適に楽しむことができます。
子どもはもちろん、大人も童心に帰って楽しめますよ。
トロッコ列車の待ち時間におすすめです。
トロッコ列車
往復切符のみの販売のトロッコ列車。行きはトロッコで、帰りは自然を楽しみながら歩いて帰るのがおすすめ!
訪れた日は9時30分を始発に30分おきに運行していました。
ゴールデンウィーク中日にもかかわらず、TackとKoiが乗車した10時発の電車はがらがら。1両独り占めです。
トレッキングの途中で見かけた次の10時30分電車は8割くらいが乗車していたので、早めの時間帯の乗車がおすすめ!
全長1100mを10分ほどかけてゆっくりと進むトロッコ列車。
窓がないので、森林の香りや、清々しい風を感じながら車窓の風景を楽しみことができます。
到着後しばらく駅にいると、動力部のみが移動し、前後が入れ替わる様子を見ることができました。
トレッキングとパズルラリー
赤沢自然休養林敷地内には「ふれあいの道」、「駒鳥コース」、「向山コース」、「中立コース」、「冷沢コース」、「上赤沢コース」、「渓流コース」、「渓流コース(姫宮ルート)」と計8つの散策コースが設けられており、いくつかのコースを組み合わせて楽しむことも可能です。
今回TackとKoiは「冷沢コース」、「駒鳥コース」、「ふれあいの道」、「向山コース」の一部を楽しみました。
冷沢コース
距離740mほどで、このコース沿いのヒノキが最も成長が良く見ごたえがあるとのこと。
トロッコの終着駅が始点となるコースだったので、最初に楽しみました。
途中の案内標識によると、「丸山渡」・「本谷橋」・「冷沢峠」・「椹窪天然林」がみどころとのこと。
最初は線路跡地のような道が150mほど続きます。
本谷橋を渡ると「パズルラリー」の立て札が。5か所のスポットをすべて回るともれなく景品がもらえるとのことなので、散策がてらパズルラリーも楽しむことにしました。
冷沢峠までは上り道が続きます。峠付近は特にすばらしいヒノキが林立している地域なのだそうです。
椹窪天然林は樹齢約300年の林でヒノキとサワラの割合がほぼ同じと、比較的サワラの木が多いエリアとのこと。
かつて伊勢神宮御造営用材供給のために設けられたそうです。
駒鳥コースと上赤沢コースとの接合地点付近にはパズルラリースポットが。
少し歩くと大樹に出会うこともできました。
駒鳥コースから昭和60年伊勢神宮御神木伐採跡地へ
駒鳥コースを経て、「昭和60年伊勢神宮御神木伐採跡地」に向かいます。
御神木広場にもパズルラリースポットを発見。
マップを見ながら「御神木とはなんだろう?」とずっと思っていたのですが、どうやら伊勢神宮の神様が宿るご神体を安置する特別な木とのこと!
昔は調査専門の人が3年かかりで探しだしていたというから驚きです。
切り方にもルールがあるようで、三方から斧だけを使って切り進める「三つ紐伐り」という方法で切り倒すそう。
「ふれあいの道」を歩いて駐車場に戻る
トロッコの線路と渓流沿いに走る「ふれあいの道」をとおっていったん駐車場に戻ります。
このふれあいの道は木道となっており、非常に歩きやすい道でした。
途中ねずことヒノキが並び合うように生えているスポットも
中立橋に立ち寄り、4つ目のスタンプもゲットです。
向山コースへ
たくさん歩いたら小腹がすいてきたので「せせらぎの里赤沢」でカレーパンと五平餅をテイクアウト。食料を調達し向山コースへと向かいます。
訪れた日は平沢橋近くは通行不可でした。
赤沢橋を渡った先にあるスポットで5つ目のスタンプを押し、駐車場から780mほど歩いたところのスポット見晴台を目指すことに。
このルートは上り坂で、疲れた体にはきついコースでした。
途中木曽駒ケ岳が望めるスポットも。
見晴台からは乗鞍岳が望めるとのことでしたが、残念ながら木々に隠れて見えませんでした。
ベンチが2台ほどあったので、ここで購入したカレーパンと五平餅をいただきます。
駐車場に戻り、森林資料館で最後のスタンプを押し、約4km(所要時間2時間半)のトレッキングを終えました。
「赤沢森林交流センター」でパズルラリーの景品と交換
計6か所のスポットを巡り、パズルラリーを終えた後は赤沢森林交流センター内のお土産売り場で景品と交換可能。
景品の木製パズルをゲットし、赤沢自然休養林を後にしました。
近くの立ち寄りスポット
寝覚めの床
赤沢自然林を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが、日本5大名峡の1つである「寝覚めの床」。
赤沢自然林からの帰路、国道19号に合流後2キロほどの距離にあります。
駐車場に車を置き、往復30分ほどで寝覚めの床まで行けます。
道の駅木曽福島
伊那I.C、塩尻I.Cに向かう途中にある道の駅木曽福島。
天気のよい日はテラスから御岳山を望むことができます。
直売所にはこの地域の特産の塩を使わない乳酸発酵の漬物「すんき漬け」などの加工品の他、近隣の新鮮野菜が販売されていました。
TackとHamuは5本900円で販売されていた山形村産の立派な長芋を購入しました。
奈良井宿
塩尻I.Cから訪れる場合は「奈良井宿」が帰り道沿いにあります。
木曽路の11宿の中では最もにぎわった宿場町だったそう。
今でも宿場町らしい町並みが残されており、道沿いにはお土産屋さんもたくさんです。
木曽くらしの工芸館
木曽路の誇る「木曽漆器」や「お六櫛」といった伝統工芸品、「塩尻ワイン」や地酒など、塩尻・木曽地域の特産品を豊富に揃う「木曽くらしの工芸館」。
ミュージアム&ショップをコンセプトにされています。
2022年3月にリニューアルし、工芸品コーナーは職人・工房ごとに商品が陳列されているほか、作り手を紹介するカードも設置されています。
木曽路の特産品がなんでも揃う、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
木曽平沢
木曽漆器の職人の街、木曽平沢。
木曽くらしの工芸館でも木曽漆器は購入可能ですが、実際に職人さんの営みを感じながら、お気に入りの漆器を選ぶのも楽しい体験です。
例年6月に開催される木曽漆器祭では、100近くもの店舗がこの日のために誂えた銘品や逸品を展示・販売しています。
塩尻ワイナリー巡り
塩尻I.Cから帰る場合には、ワイナリーに立ち寄るのもおすすめ。
近年ワイン造りが盛んな長野県の中でも特に古い歴史を持つのが、塩尻の桔梗が原エリアです。
ワイナリー限定販売のワインなどもあり、いくつかのワイナリーのワインを飲み比べるのも楽しいです。
最後に:発祥の地で森林浴を満喫しよう!
木立の光も美しく、散策ルートも整備され、歩きやすい赤沢自然林。
存分に森林浴を楽しめる、素敵な癒しスポットです。
I.C.からは少し離れているものの、その道中も見所たくさん!
みなさんもぜひ木曽路ドライブ&赤沢自然林トレッキング、楽しんでみてくださいね。
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