夜には鈴虫の音が聞こえるなど、すっかりと秋の到来を感じられるようになった長野県。
千畳敷カール、乗鞍岳など標高2,000mを超える山岳では9月下旬から紅葉の見ごろを迎え、10月下旬~11月上旬の里の紅葉の見ごろまで、長野県では1か月以上もの間、さまざまな紅葉の絶景を楽しむことができます。
今回は木々が徐々に色づき始めたと小耳にはさみ、一足早い紅葉狩りを楽しむために9月26日(金)信州中野~志賀高原~草津温泉のドライブを楽しんだ際の様子をご紹介します。
アクセス
志賀高原を訪れるには高山村から登ったり、秋山郷につながる通称「奥志賀スーパー林道」など様々なルートがあります。
とはいえ、一番ポピュラーで圧倒的に整備されている道は信州中野I.C.を降り、志賀中野有料道路を経て、国道292号線(通称「志賀草津道路」)をとおるルートではないでしょうか。
一本木の分岐を右方向に入ると、ひたすら直進で志賀高原に到着します。ナビがなくとも道に迷うことはありません!
一本木の分岐も直進みたいなものなので、信州中野I.Cを降りたらひたすら直進です。なんてわかりやすい!
ちなみに、一本木の分岐を左方向に入ると近年雲海の名所として一気に有名になったsora terrace(竜王マウンテンリゾート)を有する北志賀に至ります。
志賀高原に至るまでの道中も、「スノーモンキー」をはじめ、実は見所や訪れたい場所がもりだくさん!お時間がある際にはぜひ訪れてみてくださいね♪
見どころ満載!ユネスコエコパークにも登録されている志賀高原
標高約350m弱の信州中野I.Cから日本国道最高地点の標高2,172mまで、実に標高差1,800m以上を、1時間たらずで駆け上がることのできる志賀高原ドライブ。
低地の植物から高地の植物まで、植生の映り替わりを車窓から楽しむことができます。
標高1,600m前後の蓮池~木戸池あたりではシラカバやダケカンバなどの広葉樹が、標高を2,000mを超える横手山のあたりでは、地面を覆う熊笹(チシマザサ)の中にぽつぽつと、モミ、ツガなどの針葉樹やナナカマドなどが見られます。
志賀高原には70余もの大小さまざまな池・沼が点在しており、ドライブの途中で立ち寄るのもおすすめです。
1980年には「ユネスコエコパーク」として認定されるなど、自然と人間社会の共生に向けた取り組みも進められています。
「世界遺産」などでも同じみのUNESCOが自然保護と地域の人々の生活・社会経済活動とが両立した持続的な発展を目指し、1976年から開始した取り組み。日本国内では10か所、世界では727か所(2021年9月現在)が登録されているそうです。
出典:文部科学省ウェブサイト(https://www.mext.go.jp/unesco/005/1341691.htm)
今回のTackとkoiのお目当ては「のぞき」からの景色と、「日本一標高の高いパン屋さん」だったため、これらの地点は足早に立ち去りました。
志賀高原を訪れるなら足を延ばしたい「日本一標高の高いパン屋さん」
志賀高原第2位の高さを誇る「横手山」の山頂にある「横手山頂ヒュッテ」。
標高2,307mに位置する「横手山頂ヒュッテ」では、年間を通じて焼きたてのパンを提供しており、「日本一標高の高いパン屋さん」としても知られています。
遠方からのリピーターも多く、koiも幼いころからここの「山型パン」と「カスタードクリームパン」が大好き!
今回はカスタードクリームパン、チョコパン、マロンクリームパンを購入したほか、koiはボルシチと山型パンのセット、Tackはきのこシチューのセットを注文!
数量限定のパングラタンもとってもおいしそうで次回訪れた時には食べようと決意しました。
以下の2つのルートがあります。
①横手山スカイレータ&スカイリフト(計約10分)
②渋峠ロマンスリフト(約15分)←オススメ!
①は横手山ドライブインに、②は渋峠ホテルの前の駐車場に車を停めることになりますが、①のほうが人気で混雑するのに狭く、傾斜地で停めづらいので、koi一家が訪れる際はいつも②の渋峠ロマンスシフトを利用していました。
横手山の新名所⁉展望デッキと「クランペットカフェ」
眺望は絶景なのに、ぱっとしない印象だった横手山スカイリフトの山頂駅。
今回訪れた際にはなんと「展望デッキ」が新設されていました。
えっ!?2年前に訪れたときにはさびれてたのに。いつの間にこんな展望台できたの!?
そして、日本で初めてのクランペット専門店「クランペットカフェ」もオープンしていました。
「クランペットカフェ」には2か所ほど「プレミアムテラス」(30分利用限定・席チャージ料なし!!!)が設けられていおり、絶景を眺めながら食事やコーヒータイムを楽しむことができます。
※寒さに負けてkoiとTackは早々に室内の薪ストーブ付近に避難しました。
「横手山頂ヒュッテ」の絶品パンとボルシチで腹ごしらえをし、「クランペットカフェ」で食後のコーヒーをいただき、展望デッキからの絶景を楽しみ横手山を後にしました。
「ラムサール条約」に登録された芳ヶ平湿原ハイキング
渋峠ロマンスリフト駐車場からほど近くに位置する芳ヶ平湿原にいたるトレッキングコース入口。
時間に余裕もあったので、芳ヶ平湿原トレッキングも楽しみました。
ちょっとわかりづらかったですが、駐車場から草津方面に向けあゆみを進め、30秒~1分ほどの場所に入口がありました。
片道2.7kmの道のりは想像以上に険しかったですが、2時間半ほどで芳ヶ平湿原1周散策も含め、往復することができました。
「日本国道最高地点」の眼下に広がる絶景
渋峠ロマンスリフトの駐車場に戻り、500mほど進むと日本国道の最高地点に到達しました。
車も5~7台程度は駐車できそうな広さです。
眼下には息をのむような絶景が広がります。
左手側には、Tackとkoiが往復2時間半かけてハイキングを楽しんだ芳ヶ平湿原が一望できます。
右手側には蒸気をあげる活火山の白根山の姿が。熊笹の緑とナナカマドの紅葉のコントラストもとってもきれいです。
早朝には雲海が見られる日もあるほか、朝焼けがきれいなスポットとも有名なようです。
絶景と写真撮影を堪能した後、ところどころ現れるフォトスポットで写真撮影をしつつ、30分ほどで最終目的地の草津に到着です。
ドライブの道中も絶景続き!ぜひ車を停めて眺めたいスポット3選
「志賀草津道路」はまさに絶景続き!
今回のドライブでTackとkoiが日本国道最高地点の他にも感動したスポット3選をご紹介します。
48号カーブ近く「のぞき」からの風景
横手山に向かう道中にある絶景スポット。
48号カーブという看板と変電施設のような建物が目印で、5~7台ほどの車が停められるスペースもあります。
koiとTackが訪れた時は紅葉はまだでしたが、もう2週間ほどすると熊笹の緑とナナカマドの紅葉のコントラストが楽しめるようです。
なお、熊笹がうっそうとしており道がよくわからず、また足を踏み外して滑落しても怖いので断念しましたが、熊笹をかき分けると細い道が続いているそうです。
その突きあたり(「のぞき下」と呼ばれているようです)からの景色が一層絶景とのことで、カメラマンの間では有名なスポットとのことです。
日本国道最高地点からしばらく下ったところの風景
日本国道最高地点を超えてすぐのところにも車をとめられるスポットがあります。
ここからはより白根山の蒸気もより近くに拝むことができ、なかなかの絶景スポットでした。
白根山を越えた後すぐの風景
白根山を越えてすぐにも、車を停めて景色を楽しめるスポットがあります。
ここからは白根山の荒涼とした様、熊笹とナナカマドのコントラスト、そしてくねくねとした道路を一堂に写真に収めることができます。
最後に:いよいよ信州にも紅葉シーズン到来!
これから紅葉の見ごろを迎える長野県。
山岳の紅葉は、里の紅葉とは一味違ったダイナミックさを味わうことができます。
長野県に車でお越しの際には皆さんも紅葉と絶景を愛でる志賀高原ドライブ、楽しんでみてくださいね。
<今回立ち寄ったスポット>
コメント