まるでガラス細工!神秘的な「サンカヨウ」に出会う雨の日トレッキング

自然

梅雨らしい日が続きますね。

雨の日は外に出かけるのも躊躇してしまいますが、実はこんな梅雨らしい雨の日にしか見ることのできない、神秘的な花が長野の高原にはあるんです。

その名も「サンカヨウ」!!

今回はそんな神秘の花「サンカヨウ」を求めて栂池高原を訪れた際の様子についてご紹介します。

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サンカヨウとは?

サンカヨウ

「サンカヨウ」は2cmほどの大きさの、白い色がかわいらしい高山植物です。

これが、朝露や雨に濡れるとだんだんと透きとおってくるというから何とも神秘的。

その花弁が透き通った様はまるで花のガラス細工のよう。

「スケルトンフラワー」とも呼ばれるそうで、雨が止み、花びらが乾いてくると、再び白い花びらへと戻るそう。

開花から1週間ほどで散ってしまうほか、霧吹きで吹き付ける程度の水分では透明にはならず、しっかりと長時間雨に濡れる必要があるなど、条件が揃わないとそのまるでガラスのような透き通った状態の「サンカヨウ」には出会えないという結構なレアものです。

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サンカヨウはどこで見れるの?

長野県北部や福島県・群馬県・新潟県にまたがる尾瀬、北海道、鳥取県の大山など、山岳地域の中でも湿った場所に生息しており、僕が訪れた長野県小谷村の「栂池自然園」では6月下旬から7月上旬が見ごろとのこと。
※長野県内では「栂池自然園」のほか、「野沢温泉村」、「志賀高原」、「戸隠高原」などでも見ることができるそうです。

サンカヨウを求めて栂池公園へ!

僕が「サンカヨウ」と出会ったのは、7月1週目、1泊2日で白馬に泊まりで訪れたときでした。

シェラリゾート

「シェラリゾート白馬」さんに宿泊しました。とてもよいところだったのでまたいつかブログでも紹介したいです

久しぶりの白馬訪問、トレッキングや雄大な北アルプス鑑賞などを楽しみにしていたTack。

1日目はなんとか天気が曇り程度でもったものの、2日目は土砂降りの天候となってしまったのです。

こんな雨だと何もできない…、美術館やショップにでも行くかと思っていたところ、いきなり相方のkoiがこんなことを言い出したのです。

koi
koi

栂池自然園に行きたい!

「え?雨だよ?栂池自然園ってトレッキングスポットだよね?こんな日に行く場所じゃなくない?」正直そう思いました…。

しかし、「こういう雨の日しか見えない(らしい)花がある」と譲らないじゃないですか。

最初は全然乗り気ではなかったのですが、半ば強引に見せつけられた「サンカヨウ」の可憐な写真に僕の心は動かされました。

「この花のために栂池高原、訪れてもいいかも」

koiの「レインコートと防水加工済みのトレッキングシューズこっそり持ってきたの!!」との追い打ちもあり、「雨の栂池トレッキング」が決行されることとなりました。

栂池自然園へのアクセス

栂池自然園に行くためには、ゴンドラとロープウェイを乗り継ぐ必要があります。

2本目のロープウェイは20分に1本らしく、急に走り出すkoi。追うtack。

走ったおかげで乗り継ぎもスムーズにいき、ふもとのゴンドラ駅から40分程で栂池自然園に到着しました。

土砂降りの栂池自然園トレッキング

到着した栂池自然園は想像以上の土砂降り。(下界はこんなに降ってなかったのに…)

tack
tack

こんなに強い雨脚じゃ、花、散ってるんじゃない?

一抹の不安を抱えたまま、雨の日トレッキングがスタートしました。
自然園入口

ついに「サンカヨウ」とご対面

事前にリサーチをしていたkoi曰く「みずばしょう湿原」と「わたすげ湿原」の間「風穴」付近に目撃情報があるとのこと。

「みずばしょう湿原」散策も早々に、「風穴」を目指しました。

風穴付近には7月上旬にもかかわらずまだまだ雪が残っていました。

まだ雪の残る「風穴」付近の道端に、ついに見つけました!!!「サンカヨウ」!

tack
tack

うぉーーーーー!本当に半透明だーーー!

初めて出会ったときは感激でした。

ものすごい土砂降りにもかかわらず、まだ白い部分が残っている花も多くあり、

「ほんの少しの雨じゃ色変わっていなかったかも…。これだけしっかり雨降ってて逆によかったのかも?」

と、この雨に少し感謝の気持ちを覚えたほどです。


楠川を超えて「浮島湿原」方面も散策しようかとも思いましたが、楠川付近の残雪が多かったのと、残雪+雨ですべりそうだったので、今回は「浮島湿原」方面の散策は断念。

しかし、「わたすげ湿原」の山側にこの日一番の「サンカヨウ」の群生を発見!

「風穴付近」でこれでもかっというほど写真撮影したのですが、あまりの美しさにまた写真撮影。koiにいたっては100枚近く撮影していたんじゃないでしょうか。

帰りは「みずばしょう湿原」もゆっくり散策。

栂池自然園で出会った植物たち

まとめ

神秘的な「サンカヨウ」との出会いはもちろん、7月上旬にもかかわらず栂池自然園ほどの高原では「みずばしょう」が咲いていることや、雨量が多くても川の上流は水が濁らないことなど、様々な気づきを得た雨の日トレッキングとなりました。


皆さんも、ぜひ6月下旬~7月上旬の「雨の日」に長野県北部~中部を訪れる機会がありましたらぜひ「栂池自然園」に足を運んでみてくださいね。

神秘的な高原の花々が皆さんのお越しをお待ちしているはずです!

 

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