【所要時間3時間】新緑と歴史にふれる戸隠五社巡り

寺社

木々も芽吹きはじめる4月下旬~5月上旬の長野県。

うす緑色の木々が美しいこの時期に訪れるべきスポットとして、Tackが最もオススメするのが日本有数のパワースポットとしても有名な長野市の「戸隠」です。

居住地が戸隠に近いということもあり、この時期のkoiは毎週のように戸隠に通いつめています。

koi
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Tackを置いてひとりでしょっちゅう訪れています!

北陸新幹線の駅を有する長野市市街地から車で40分ほどで到着するほか、自然・寺社・蕎麦などの様々な魅力的なコンテンツを有する「戸隠」。

とりわけ、2021年は戸隠の「式年大祭」(斎行期間:4月25日~5月25日)が執り行われる年。

こんな貴重な期間に戸隠を訪れないことなどあろうか(いや、ない)。

ということで、5月8日(土)に戸隠を訪れ、戸隠五社を巡りました。【所要時間:約3時間】

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女性や子供の守り神「宝光社」

宝光社の鳥居。式年大祭仕様となっていました。

まず最初に訪れたのは「宝光社」。

949年に創建、1058年に現在地へ鎮座し、1861年に建立された現在の社屋は、現存する戸隠神社5社の中で最も古いのだそう。

ご祭神には開拓・学問技芸・裁縫の神、安産の神、女性や子供の守り神として信仰されている「天表春命」が祀られています。(出典:戸隠神社ウェブサイト)

駐車場からは宝光社にたどり着くには270段余りもある階段を上らねばなりません。
※途中、迂回路の女坂もあります。

宝光社の階段

宝光社への行く手を阻む階段

到着したころには息も絶え絶えのTackとkoi。

koi
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奥社・九頭龍社に向かう階段もきついけど、この階段もなかなかやりよる…

式年大祭期間中は特別参拝(拝観料1,000円)をしていたことから、しっかりと境内をご案内いただける貴重な機会に恵まれました。

宝光社に向かって右側には「神道」と書かれた、なんとも気になる道が。

神道

宝光社へ向かって右手側にある神道。中社までつながっているようです。

しょっちゅう戸隠を訪れているkoiも、戸隠訪問の目的は「蕎麦を食べる」か、「奥社」と「中社」訪問ばかりだったことから、実は「宝光社」は1~2回しか訪れたことがなく、「神道」の存在もこのとき初めて知ったのこと。

しかし、今回は宝光社の特別参拝と大好きな「鏡池」から「随神門」へ至るハイキングコースを楽しみに戸隠を訪れていたTackとkoi。

時間も限られていたので、「神道」散策は断念し、後ろ髪をひかれる思いで「宝光社」を後にしました。

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芸能関係者も訪れるといわれる「火之御子社」

火之御子社

続いて向かったのが、宝光社から車で3分ほどのところにある「火之御子社」。

古事記や日本書紀の中でも登場する神話「天の岩戸開き」に登場する、岩戸の前で舞を舞われたとされる「天鈿女命」が主祭神として祀られているほか、「高皇産御霊命」、「栲幡千々姫命」、「天忍穂耳命」といった神様もお祀りされています。(出典:戸隠神社ウェブサイト)

舞楽芸能の神、縁結びの神、火防の神として古くから崇められており、舞楽芸能上達のご利益を求めて芸能関係の方もお参りのため訪れることもあるとのこと。

駐車場が3台分ほどしかないので、車を停められるかひやひやしていましたが、幸い1台も止まっておらず、意気揚々とお参りと散策のため降り立つTackとkoi。

戸隠神社の中では比較的小じんまりとした境内ながらも、向かって左手側には「夫婦杉」、右手側には西行法師にゆかりの伝説も残される「西行桜」があるなど、実は見どころも満載。

また、「宝光社」を訪れた際に気になっていた「神道」は、「宝光社」から「火之御子社」を経て、「中社」へとつながっているようです。

84年ぶりに建替えられた大鳥居が目を引く「中社」

中社

続いて向かったのが、「火之御子社」から車で5分ほどのところにある「中社」。

中社は、先ほどの火之御子社の主祭神「天鈿女命」が舞われた「岩戸神楽(太々神楽)」を創案し、岩戸を開くきっかけを作られた神様と言われる「天八意思兼命」が祀られており、学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全にご利益があるといわれています。(出典:戸隠神社ウェブサイト)

最初に訪れた「宝光社」の神様とは親子関係にある「中社」の神様。

式年大祭のハイライトでもある「渡御の儀」・「還御の儀」は、ざっくりと説明してしまうと「宝光社」の神様が「奥社」の神様への報告に向かう過程で、父である「中社」の神様の元へと向かったり、帰ったりするための神事のようです。

また、この中社、今回の式年大祭に向けて84年ぶりに大鳥居が建て替えらたとのこと。

白木の美しい鳥居がとても目をひきました。

中社の鳥居

装いも新たとなった中社の鳥居

なお、式年大祭期間中はこの「中社」で14:30から「太々神楽奉納」(昇殿参拝料2,000円)が執り行われているとのことでしたが、これまたタイミングが合わず断念。

参拝や大鳥居見物のほか、社殿の右奥にある滝を愛でたたり、境内の樹齢700年を超えるともいわれるご神木からパワーをチャージ!

最後の目的地「奥社」へと向かいます。

「鏡池」からのハイキングも楽しみたい「奥社」・「九頭龍社」散策

随神門

杉並木参道の入口「随神門」

最後に向かうのが2010年のディスティネーションキャンペーン時に放映された吉永小百合さんのCMで一気に有名になった、樹齢400年超の杉並木の参道を有する「奥社」です。

「奥社」参道付近には駐車場(駐車料金:500円くらい)がところどころにあり、計200台近くもの車を停めることが可能です。

駐車場から杉並木の入口「随神門」まで約15分、「随神門」から「九頭龍社」・「奥社」まで更に徒歩約20分ほどで到着します。(片道計35分・約2km)

しかし戸隠Loverのkoiはこの王道ルートではなく、「鏡池」に車を停め、「鏡池」から「奥社」へ向かうことにこだわります。

というのも、この「鏡池」から「随神門」へ徒歩約30分で行くことができるうえ、その道が超素敵なのに人が少ない穴場スポットだからなんです。

tack
tack

Tackも数年前にkoiに連れてこられて初めて知りました!

鏡池には約45台駐車可能な駐車場(駐車料金:0円)があります。
ただし、紅葉のハイシーズン(10月中旬~11月上旬くらい)の土日祝9:00~16:30くらいは車両通行禁止になったり観光のハイシーズンは駐車困難なほど込み合うようなのでご注意ください。(Tackとkoiが訪れるときはいつも4~5台しか停まっていませんが…)

とりわけ、訪れた5月1週目は木々の芽吹きが美しく、可憐な水芭蕉も目を楽しませてくれます。

熊よけの鈴をかばんに装着し、ルンルン気分で「鏡池」→「随神門」ハイキングスタート。

鏡池

ゴールデンウィークの鏡池

小鳥のさえずりも心地よく、途中でバードウォッチングをされている方々にも遭遇。

奥社参道

奥社参道の杉並木。樹齢400年超の木々が見事

随神門をくぐった先にある杉並木→奥社へ至る道も「式年大祭」ということで、しめ縄が参道に立てられており、奥社散策のピリッとした神々しさのようなものがいつもの1.5倍増しくらいに感じられました。

20分ほどで奥社に到着です。

奥社は神話「天の岩戸開き」の中で、天の岩戸を開き、天照大神をお導きになるとともに、その岩を宮崎の高千穂から戸隠へ投げたといわれる「天手力雄命」が祀られており、戸隠神社の御本社として開運、心願成就、五穀豊熟、スポーツ必勝などにご利益があるとされています。(出典:戸隠神社ウェブサイト)

奥社

奥社に到着

奥社から20段ほどの階段を下りてすぐのところに位置する「九頭龍社」は、奥社のご祭神「天手力雄命」が奉斎される以前から地主神として人々の信仰を集めていたといい、水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神として知られています。(出典:戸隠神社ウェブサイト)

戸隠の神社の中で「九頭龍社」が最も古いとは驚きです。

この奥社・九頭龍社でもしっかりと参拝し、元来た道を引き返し、鏡池に戻りました。

まとめ

「だいぶ時間がかかるんだろうな…」と今まで躊躇してきた5社巡りですが、宝光社での特別参拝(所要時間約1時間)も含めて3時間足らずで巡ることができました。

移動に車を駆使すれば、こんな短時間で巡れてしまうものだったのかと驚きです。

戸隠に車でお越しで、滞在時間が3時間ほどとれる場合はぜひ、5社すべて巡り、それぞれ異なるご利益をあやかってみてくださいね!

<今回訪れた場所>

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