日本アルプスや志賀高原などの深山は9月中旬~10月頃に、そして里山は10月中旬~下旬頃に紅葉の見ごろを迎えます。
栂池、志賀高原、戸隠など秋の信州はオススメしたい場所がたくさんありますが、有名な観光地は混雑することも。
今回は長野市からもアクセスしやすい穴場スポット「奥裾花自然園」を10月31日に訪れたときのことをご紹介します。
奥裾花自然園へのアクセス
長野市鬼無里地区にある「奥裾花自然園」。
散策の起点となる「奥裾花観光情報センター」までは長野駅から車で約1時間20分(約40km)ほどでアクセス可能。
駐車場は広く約500台が駐車可能です
春の水芭蕉シーズンは長野駅からシャトルバスも運行します。
私達が訪れた年は紅葉シーズンのバスの運行はなかったので、マイカーで伺いました。
春は水芭蕉とブナの芽吹き、秋は紅葉が楽しめる
奥裾花自然園は長野県の明治100周年記念事業の一環で、長野県を代表する優れた自然を保護し、学ぶ施設として昭和44年11月に開園したそう。
国内屈指の水芭蕉の群生地として知られ、4月下旬~5月中旬には可憐な水芭蕉が咲き誇ります。
また、ブナやトチの原生林は、5月中旬の芽吹きから10月中下旬の紅葉まで、四季折々の美しさを放ち、訪れる人を癒してくれます。
散策ルート
入園料を支払い、いざ散策開始。
いただいた園内マップを参考に、今回は今池コース+ブナ林コースを楽しむことにしました。
観光情報センターから自然園入口まで(約2.3km)
水芭蕉の時期は30分おきにシャトルバスが運行しているようですが、今年の紅葉シーズンは運行がなかったため、徒歩で向かいます。
2.3kmと長いですが、道中の景色も美しく、また道も舗装されており歩きやすいです。
行きは30分ほどで自然園入口に到着します。
今池コース(約0.9km)
自然園入口からほど近くにある、水芭蕉の群生地。
池一周コースは約1.2kmほどのようです。
今回はブナの原生林の紅葉を存分に味わいたかったので、途中からブナ林コースに入りに入りました。
ブナ林コース(約1.5km)
ブナの原生林の紅葉が美しいコース。
自然園の「自然を学ぶ」とのコンセプトのとおり、道中見かけるポイントとなる木々には説明標識が。学びながら散策を楽しむことができます。
途中、戸隠連邦を望むことのできる展望スポットも。
ベンチもあるので、ここでランチ休憩をとるのもよさそうです。
様々な木々の紅葉を満喫しつつ、帰路(0.9km+2.3km)につきました。
散策後はキノコ汁で小腹を満たす
駐車場の近くには「眞砂食堂」という食堂が。
散策の途中で持参したお弁当を食べたものの、たくさん歩いて小腹がすいたので、立ち寄ることにしました。
店頭で天日干しされていた天然きのこがなんともおいしそう。
店内に入ると「つがたけ汁」を激押しするポップが。
ツガタケとは、松茸と近しいきのこ。栂の木に生えることから「つがたけ」というのだそう。
店員さん曰く、非常に珍しいきのことのこと。
当初はきのこ汁を2つ注文する予定でしたが、きのこ汁とつがたけ汁を1つずつ注文しました。
きのこ汁で小腹を満たし、奥裾花自然園をあとにしました。
奥裾花渓谷は絶景の宝庫
奥裾花自然園を含む奥裾花渓谷は絶景の宝庫
途中で車を停めて立ち寄りたいスポットをいくつかご紹介します
地球の歴史を感じる地層
標高1200mほどに位置する奥裾花渓谷。
太古の昔はなんと海だったとのこと。
そのことを裏付ける、「千畳敷岩」や「サンドパイプ」のほか、隆起してきたことが偲ばれる「ケスタ地形」に断層など、様々な地形を目にすることができます。
高校の時の地学の先生が興奮気味に裾花渓谷について語っていたことを思い出しました。
特徴的は地形には説明板も設置されているほか実際に触れることも可能。
地球のダイナミックさを感じる一帯です。
奥裾花大橋
赤い橋と紅葉のコラボレーションが素晴らしいスポット。
近くには長野県企業局が管理する水力発電施設もあり、「奥裾花ダムカード」が入手できます。
白沢峠展望台
白馬方面に向かう途中にある展望スポット。
白沢洞門を抜けると突如として現れる絶景に、最初訪れたときは本当にびっくりしました。
5台ほど駐車可能なスペースもあり、車を停めて撮影を楽しむ人も多いスポットです。
最後に:静かな気持ちで紅葉に浸れる穴場スポット
息をのむ美しさの紅葉を存分に楽しめる秋の奥裾花渓谷。
素晴らしい景色が広がるのに、あまり知られていないのか訪れる人も少なく、静かな気持ちで自然を楽しむことができます。
「たくさん歩きたい!思う存分紅葉に浸りたい!」
そんな気分のときに自信をもっておすすめできる超穴場スポットです。
<今回訪れた場所>
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